Friday, July 5, 2013

Gateway News: July 2013-JAPANESE


   主の御名を賛美致します。いつもお祈りと温かいご支援ありがとうございます。皆さんお変わりありませんか?もう毎度のこととなりましたが、“久しぶり”のニュースレターをお送り致します。

“私立”対“公立”学校

  子供たちを腐敗の激しい公立の学校から私立のクリスチャンスクールへ転校させることに関して去年から祈り熟慮を重ねてきましたが、公立へ通わせ続けるという最終的な結論に至りました。いくつかの要因はあるのですが、もっとも決断を後押ししたのは、ある朝私が目にした光景でした。

  ゲートの前で子供たちを見送っていると、そこには沢山の子供たちが公立学校へ通う姿が、そして途中ゲートウェイの子供たちに加わり共に学校へ向かう子供の姿もありました。
  
  確かにここ数年プノンペンでは数え切れないほどの私立学校の乱立が続いていますがまだ大多数の子供は公立学校へ通っている現状があります。公立学校のシステムから私立学校という過度に守られた環境に子供たちを置くことが彼らのためになるとは思えないと考えるようになりました。つまり私立の環境はゲートウェイの子供たちが学びを終えいつか戻って行くであろう社会から彼らを遠ざけることになるからです。

   私たちは彼らに炊事洗濯といった日常生活に必要な技術をしっかり身につけて欲しいと考えていますが、同時にある意味特殊なクリスチャンや特権階級の社会のみで通用するような術ではなく、彼らがいずれ身を置くであろう環境で使えうる社会的、霊的な術をしっかり身につけて欲しいと願っています。かろうじて何とか生き延びるのではなく、この世の暗闇の中にあっても活き活きとし、絶望の雲を突き破り、力強く希望の光を放つような存在へと育ち成長を遂げて欲しいのです。

新しい家族

   4月から5月にかけて新たに5人の子供が私たちの家族に加わりました。そして現在もまだ数人が受け入れを待っている状態です。ご存知の通りここ数年は子供を失うことが続き、私たちは本当に主の声やその導きに誠実に耳を傾け従っているのだろうかという疑問/不安を抱いたこともありました。主の御心と計画に従ってすべての子供たちはゲートウェイに連れて来られます。しかしそれは必ずしも“彼らが学びを終えるまで私たちと一緒にいる”ことを意味す

るわけではありません。ところがいつの間にか、“たとえ彼らが学びを諦めることを望んでも無理矢理引き留めなくてはいけない”と思うようになっていました。越えてはいけない一線を越えてしまった子供のケースでも、“追放”という私たちの決断が彼らの更生の芽を摘むようなことがあってはならないと必要以上に決断を遅らせゲートウェイ全体に悪影響が及んでしまったこともありました。

   しかし実際には子供が去る度に、追放の決断はもちろん、間違っているかどうかは
別としてゲートウェイを出て行きたいという彼らの強い意志を受け入れるという決断は決して間違ったものではないという確信にも似た気持ちを主は与えて下さいます。それはまるで神様がゲートウェイを内側からアレンジし直してくれているかのような感覚です。もちろん、子供が去るのを見送るのは何度経験しても本当に心が痛みます。しかし自身の力の及ばないことにいつまでも思い悩むのではなくすっきり諦めることの大切さ、そして私たちのもとに残されている子供たちに愛情を注ぎ続けることを引き続き学んでいます。

ジェルバ&リサ

   現在ジェルバというインド人の女性がゲートウェイで共に奉仕してくれています。彼女は母国で幾つもの教会の牧師をした経験があるのですが、カンボジアで特に子供たちの為に奉仕することを主によって示され、それに応える形でやって来ました。ゲートウェイでは主に英語を教えたり聖書を教えたりしてくれています。いつまでかはわかりませんが、彼女の奉仕と前向きな姿勢に私たちは大いに恵を受けています。

   カナダからやって来たリサは5週間を私たちと共に過ごしました。インドと違いカナダは文化がまったく異なります。新しいことを学びながらの試行錯誤の5週間だったことでしょうが、彼女もまたゲートウェイの子供たちに大きな影響を与えてくれました。彼女の信仰の歩みが主に触れられ強められる、そして主がこれから先沢山用意して下さっている計画にじっくり目を向けるそんな滞在であったと願いたいです。

トゥクトゥクの購入

   トゥクトゥクの購入はゲートウェイに新鮮な風を吹き込んでくれています。お陰さまで好きな時に自由に子供たちを外へ連れ出すことが可能になりました。お金をかけずに遊べるところはそれほど多くないプノンペンですが毎週末、子供たちをリバーサイドへ連れて行っています。

お祈り下さい


1.     新しく受け入れた5人の子供たちが引き続きゲートウェイでの生活に慣れ“家族の一員”と思えるまでになりますように。そしてこの子供たちにもスポンサーファミリーが与えられますように。

2.     また数人の子供を受け入れることになるかもしれません。それが主の御心によるものであるなら、彼らが無事ゲートウェイへ導かれますように。もしそうでないとしても、彼らが本来いるべき場所、できることなら何らかのクリスチャンの影響を受けている場所へ導かれますように。

3.  ゲートウェイでは常に奉仕して下さる方を必要としています。特に長期で英語/日本語を教えて下さったり、ゲートウェイのリーダーシップ(クリスティーナとタカの二人だけですが)をアシストして下さる方を必要としています。しかし、長期短期に関わらず私たちと共に奉仕して下さる方は私たちにとっては大切な存在です。

“For whatever is born of God overcomes the world; and this is the victory that has overcome the world—our faith” (1 John 5:4)

Blessings and Love,
宮野貴仁、クリスティーナ、リン&聖乃香、そしてゲートウェイの子供たちより